大学3年生になると多くの学生が就活を意識し始めますが、何から始めればいいのか、何をどうすればいいのか分からない……と困ったり悩んだりしていませんか?
この記事では、就活を控え不安を感じているあなたのために、2022年卒の就活スケジュールがどうなるのかを踏まえ、就活準備を効果的に進めるための方法を解説します。
動き始めるべき時期ややるべきことをはじめ、志望企業の決め方や選考対策のやり方なども就活対策の5stepとして具体的に徹底解説していきます。
就活では自己分析からES・面接まで様々な関門が待ち受けていますが、きちんと手順を踏んで戦略的に対策をすることで効率的に就活を進めていきましょう!
新卒就活の時期とは? 2022年卒の就活スケジュール
採用スケジュールを把握するのが就活のはじめの一歩なので、まずは就活全体のスケジュールを解説します。
2022年卒にとって今後の採用スケジュールの動向は非常に不安な要素だと思います。
経団連の中西宏明会長が2018年秋の記者会見で「現在の就職活動の指針は2022年春入社の学生から取りやめる」と発表したことが世間で大きな話題となりました。
「現在の就職活動の指針」とは、3年生の3月に採用情報公開(エントリー受付開始)、4年生の6月に面接などの選考開始という就活ルールのことです。
2022年卒からはこの就活ルールが廃止されるので選考スケジュールが前倒しになりますが、2022年卒の日系企業の採用スケジュールは以下のようになります。
- 2020年6月1日:サマーインターンのエントリー解禁
- 〜2020年7月:サマーインターンの選考
- 〜2020年9月:サマーインターン参加
- 〜2020年10月:オータムインターンの選考
- 〜2020年11月:オータムインターン参加
- 〜2020年12月:ウィンターインターンの選考
- 〜2021年1月:ウィンターインターン参加
- 〜2021年3月:インターン参加企業のES選考・WEBテスト
- 〜2021年4月:インターン不参加企業のES選考・WEBテスト
- 〜2021年5月:インターン参加企業の面接・リクルーター面談
- 〜2021年6月:インターン不参加企業の面接・リクルーター面談
日系企業は外資系企業やベンチャー企業に比べると採用スケジュールは遅めになっていますが、通年で採用活動を行っている企業以外は6月までに内々定を出します。
夏〜冬にかけて随時インターンが開催され、4年生の春から就活が本格的に始まるので、3月から就活を始めているようではまわりの学生に大きく遅れを取ってしまいます。
3年生の間に選考ステップが着々と進むので、自分が納得できる就職活動を行うためには少しでも早く就活準備を始めることが大切です。
※コロナの影響で新卒採用見合わせや採用人数の大幅な縮小、採用時期の変更が発生している企業があるので、最新の情報に注意してください。
サマーインターンでスタートダッシュを切ろう
就活生にとって最初の大きなイベントがサマーインターンですが、これを上手く活用できるかが今後の就活の流れを決める非常に重要なポイントになります。
6月~7月にかけて選考が行われるため、遅くとも5月頃には自己分析や業界・企業研究などを始め、事前に企業のことをある程度調べておく必要があります。
少しでも早く志望業界や志望企業を絞ることができれば、その分ESや面接などの選考対策に取り組める時間が長くなり、余裕を持って選考対策を進められます。
人気企業のサマーインターンの選考は本選考よりも狭き門なので、まずは自己分析をして自分が興味のある業界をある程度絞ったら早めに対策を始めましょう。
外資系企業やベンチャー企業の選考スケジュール
外資系企業は採用時期が非常に早く、3年生の10月には企業説明会や本選考のエントリーが始まり、11月には本選考が開始され、12〜2月で内々定が出ます。
また、インターンが選考に直結していることがほとんどなので、サマーインターンに照準を合わせて早めに就活準備を進める必要があります。
ベンチャー企業も外資系企業と同様に早くから採用活動を行っています。
3年生の10〜11月にかけてウインターインターンシップのエントリーと選考が開始され、12〜2月にかけてインターンシップと並行して企業説明会が開催されます。
インターンシップで選考の一部免除・内定を獲得しよう
外資系企業の選考直結型インターンやベンチャー企業の長期インターンでは、参加した学生を対象に早期選考を行ったり選考の一部を免除したりします。
インターンが本選考そのものになっている場合が多く、上手くいけば3年の冬に内定を貰うこともできるので、インターンを積極的に活用しましょう。
「内定を持っている=他の企業が既に優秀だと判断した」という言わばお墨付きをもらっていることになるので、既に内定を持っていることは有利に働きます。
日系企業の中にも選考直結型のインターンを行う企業があるので、早期内定を取るためにも早いうちからきちんとした対策を行い内定確率を上げましょう。
内定を早いうちにゲットして精神的な余裕を持ち、焦らずにその後の就活を進められるのが理想なので、早期選考も活用することで3年生のうちに内定を勝ち取りましょう。
インターンシップは業界・企業研究にも繋がる
インターンはネットや説明会だけでは分からない会社や社員の雰囲気を生で知れる貴重な機会なので、効果的に活用しましょう。
インターンに参加することで、これまで見えていなかった業界や企業の一面が見え、志望業界や志望企業が変わるというのはよくある話です。
サマーインターンに参加することで業界・企業研究を大きく進められるので、今後の就活の方針が立てやすくなり、就活が大きく捗ります。
サマーインターンを逃した場合はオータムインターンやウィンターインターンを活用し、気になる企業があればぜひ参加してみましょう。
STEP①筆記試験対策や資格の勉強を始める
ここまで、大学3年生の5月頃から就活を始めるべきだということをお伝えしてきましたが、ここからは具体的な就活準備の手順について説明していきます。
まず、SPIや玉手箱などの筆記試験を課す企業が多いので、筆記試験対策には余裕のある3年生のうちから時間をかけて取り組んでおくことが肝心です。
そもそも筆記試験で落とされてしまっては元も子もありません。
特にSPIは独特の問題形式になっているので、他の選考対策に追われて筆記試験対策に割ける時間が無くなる4年生になってから対策するのでは完全に手遅れです。
筆記試験は基礎的な学力を測るものなので、大学受験のような問題ではなく、小学校~中学校程度の知識で解ける問題が出題されます。
ただ、公式を暗記してそれに当てはめるというよりは柔軟な思考力が試される問題が多く、解答制限時間も短いので、試験当日に初見で解けるほど簡単ではありません。
筆記試験対策がどの程度必要かは学力によって大きく異なるので、早いうちに一度ネットなどで例題に触れ、苦手だと感じた分野を重点的に学習すると効率良く対策できます。
TOEIC対策
TOEICは必ずしも必要ということではありませんが、外資系企業やある程度の大手企業になるとTOEICの点数を聞かれることも多くなります。
企業によっては足切りラインを設定しているところもあるので、時間があるなら点数を取っておいて損はないです。
ただ、履歴書に書くなら最低600点はないと厳しいですし、強みとして評価してもらうためには800点以上はないと厳しいです。
大手企業を志望していてそれなりに英語ができるということを示したい場合は730点を目標にするとよいでしょう。
STEP②マインドマップなどを駆使した自己分析のやり方
自己分析の結果を土台に今後の就活の方針を決めたり企業を選んだりするので、自己分析は色々とやるべきことが多い就活の中でも根幹となる非常に重要なステップです。
自己分析を怠って行きたい企業を決めようとすると「面白そうだから」「好きなことだから」といった「なんとなく」の理由しか出てきません。
そのような理由では、もちろん企業側も内定は出しませんし、もし内定がもらえても働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高くなります。
また、企業選びの基準がはっきりとしていないと選考が始まってから「やっぱりこの業界は違うんじゃないか」「この会社で本当にいいのかな」と必ず不安に陥ります。
その後の企業研究や面接などでガタが来てしまわないようにするためにも、これまでの人生を振り返ってしっかり自分と向き合うことが欠かせません。
自己分析の目的
自己分析で過去の自分を振り返る目的は「適性」や「やりたいこと」を知り、行きたい企業や会社選びの軸・基準を見つけることです。
自己分析は「どの企業に勤めたいか」という目先の問題だけでなく、どのような生き方をしたいかという今後のあなたの人生の方針ともなる問いを立てることでもあります。
自己分析により「何を大切に生きていきたいか」「何のためにどのように働きたいか」「今後どうなりたいか」など自分が生きていく上で重視する価値観を洗い出せます。
これは業界や企業選びの大きな指標になりますし、これまでの人生を振り返り、苦労や困難にどのように対処してきたかを考える中で自分の特性や強み、能力も自然と見えてきます。
企業に自分を売り込むのに必要なPR材料やネタをじっくりと確実に見つけ、就活が円滑に進むようにしましょう。
以下、これまでの自分の人生の様々な出来事を思い起こす手法を3つ紹介します。
ぜひ、その当時の感情や自分が何を考えてどう行動したかなどを洗い出し、その共通点などを探してみてください。
①モチベーショングラフ
モチベーショングラフを書くとこれまでの人生を目で見て分かりやすく振り返れますが、大まかな手順は以下の通りです。
- ①横軸を時間軸、縦軸をモチベーションの値としてモチベーションの上下をグラフに表します。
- ②モチベーションが大きく上下している部分のきっかけとなった出来事を書き込みます。
- ③その出来事が起こった時の感情・思考・行動を書き込みます。
- ④「なぜ辛かったのか?」「なぜ頑張れたのか?」とそれぞれの出来事や感情を更に深掘りします。
ここまでやると自身の根底にある価値観や強みなどが浮き彫りになってくるはずです。
紙に書いて自分のことを客観的に振り返ることで、これまで日常生活の中で「こんな性格かな」と何となく理解していた状態を脱し、自分のことを深く知れます。
②自分史
過去から現在を通じて頑張った出来事や転機となった事柄を年表のように時系列で書き出したものが自分史です。
人生では様々な場面で決断や選択を行いますが、過去から現在までを振り返ることで自分の意思決定や感情の動きに共通点があることが分かります。
手順は以下の4ステップです。
①「小学生」「中学生」「高校生」「大学生」と時期によって区分けをします。
②区分けができたら、それぞれの時期で重要だった出来事を書き出していきます。
あまり深く考えず、幸せを感じたことや辛かったことを思いつくままに書き出していくことが大切です。
③ある程度リストアップ出来たら、出来事だけでなく、その時の感情の動きや行動の理由なども一緒に書いてより深く掘り下げていきます。
なぜそのような感情になったのかも書き出してみましょう。
- 例1)幸せだったこと:受験に合格したこと
- 嬉しかった理由:自分の努力が報われたから・他人との競争に勝つことができたから・親の期待に応えられたから
- 例2)辛かったこと:受験で落ちたこと
- 辛かった理由:自分の努力の仕方が間違っていたことを認めざるを得なかったから
- その後、自分はどう克服したのか:何かに取り組む時は予め戦略を立て戦術を決定するようにしている(強み)
④そこまでできたら、各時代の特徴を比較しましょう。
共通の価値観や考え方、強みが見えてきますが、これらが業界や企業を選ぶ際の大切な指標になっていきます。
このように自分の人生を振り返ることで、自分が何を大切にして生きているのかという価値観や強みが自然と浮かび上がってきます。
③フレームワーク「Will」「Can」「Must」
この方法は自分の理想のキャリア像を見つけるのに非常に役に立ちますが、以下の3つが重なる部分があなたのなりたい姿になります。
- Will=やりたいこと・将来やりたいことや理想の働き方
- Can=できること・自分の有しているスキルや経験
- Must=求められること・今後身につけるべきスキルや会社から期待されること
上で紹介した2つの方法とは少し違った見方の自己分析ですが、ぜひ試してみてください。
STEP③業界・企業研究で志望する業界や企業の概要を把握する
自己分析ができたら自己分析であぶり出した価値観や強み、やりたいことを踏まえ、理想の働き方を実現できる自分に合った業界や企業を探していきます。
その業界が社会の中でどのような役割を果たしているのか、その役割が自分の生き方の価値観に合っているかを見極めましょう。
業界・企業分析ができていると、その企業の強みや弱み、同業他社との違いをきちんと踏まえた志望動機を話せるので、企業に志望度の高さをアピールできます。
選考では、その業界や企業のビジネスモデルを理解し、なぜ他社ではなくその会社に入りたいのかを論理的に説明する必要があります。
「何をしているか」「何を作っているか」というサービスや事業内容だけを調べるのでなく他社との違いも把握しましょう。
また、企業が求める人物像に自分の特性が合っていないと駄目なので、誰にどのような価値を提供するためにどのような人材を必要としているかを把握することが大切です。
やりたいかどうかだけでなく、自分の強みや能力をどう生かせるのかという視点で企業を見て、説得力のある志望動機が書け、自分の強みを生かせそうな企業を選びましょう。
なお、「何としてでもそれがやりたい!」と思えるような仕事をしている業界があればそれに越したことはないですが、それは非常に稀です。
ほとんどの場合は「興味が無いわけではないけど、そこまで強い思いはない」という程度でしょう。
そういう場合でも「これだけは絶対にやりたくない」という仕事があるはずなので、それをきちんと認識して嫌な理由を分かっておくと業界を選ぶ際に参考になります。
ここからは本当に自分と相性の良い業界や企業を見つけるための方法を具体的に説明していきますが、方法は大きく分けて次の3つです。
- ①本やインターネットで情報を集める
- ②企業説明会やセミナーに参加する
- ③OB/OG訪問をする
それぞれ得られる情報の質が違うので上手く使い分けることが大切ですが、就活の準備をする上では①→②→③の順で進めていくとスムーズにいきます。
ここからはそれぞれの特徴やメリットについて解説していきます。
①本やインターネットで情報を集める
まずは本やインターネットで幅広い業界について調べ、ある程度志望する業界を絞りましょう。
四季報や業界地図は分かりやすくて情報量も豊富なので読むだけでも勉強になりますし、企業の採用ページには企業理念や求める人材が必ず書いてあります。
また、待遇や社風などを知るためには、実際に働いている人の声が載っている転職口コミサイト(OpenWorkなど)を使うのがオススメです。
同じ業界でも規模や商材、業態などが違うので色々な側面から企業のことを調べるのが大切ですが、調べたことはノートやパソコンなどでまとめておくと使いやすいです。
Excelで表を作り、企業をラインナップしてそれぞれ企業理念や事業内容を書いていくと一覧表のようになって分かりやすくなるのでおすすめです。
※インターネットは手軽に使えて便利ですが、信憑性がある情報かをきちんと判断するようにしましょう。
②企業説明会やセミナーに参加する
いくつか企業をピックアップしたら、さらにその企業について詳しく知るために説明会を活用しましょう。
企業説明会には合同企業説明会と個別企業説明会の2つがあります。
合同企業説明会では、1つの大きな会場に多数の企業が集まっているので、短い時間で多くの企業の話を聞けるのが魅力です。
まだ志望する業界や企業が決まっていない場合は、自分の視野を広げたり志望する企業をブラッシュアップしたりする良い機会となるでしょう。
大学で行われる学内説明会には、その大学の学生を採用したい企業が集まるので、ぜひ参加してみてください。
個別企業説明会では主催企業が自社のより詳しい説明をするので、志望度の高い企業のものには積極的に参加するようにしましょう。
中には説明会へ参加しないとインターンや本選考にエントリーできない企業もあるので要注意です。
③OB/OG訪問をする
就活の情報収集で他の大学生と本当に差が出るのがOB/OG訪問です。
先輩やOB/OGの声を聞くことで各企業の内情や実際に自分がどう動いて就活を成功させたかといった詳しい情報が得られます。
OB/OG訪問のメリットは、何と言ってもネットや説明会では出せないような企業や業界のリアルな情報を聞けることです。
ネットや本の情報は誰でも調べればゲットできますが、その分どうしても情報の希少性が薄くなってしまいます。
OB/OG訪問で先輩から得られる情報は誰かの思惑や力が働いていない生の声なので非常に信頼度が高いです。
給料や福利厚生など、説明会では質問しにくいようなぶっちゃけた話を聞けるため、企業を選ぶ際に役立つこと間違いなしです。
ただ、同じ会社の社員でも役職によって聞ける話に違いがあることを押さえておきましょう。
新卒2〜3年目の若い社員だと会社に勤めて月日が浅く実務経験もあまりないため、仕事の話より選考の話を聞く方がよりタメになります。
ベテラン社員なら会社や業界のことを熟知している可能性が高いので、仕事や業界のことについて詳しく話を聞く方が良いと言えます。
自分の知りたい内容に合わせてOB/OG訪問をする社員を選ぶことが大切ですが、親切にしてくれた先輩社員やリクルーターを信用し過ぎないように注意しましょう。
でも、やりたいこととかないし……
やりたいことがないから行きたい業界や企業が見つからない……というときは、行きたくない業界や企業を除外していきましょう。
なぜその業界や企業が嫌なのかが分かれば、自分の価値観の1つが分かることになります。
また、やりたいことから探すのではなく、今の自分の力を生かせる場所という強みの観点から業界や企業を絞ってみるのも良いでしょう。
STEP④大学生活を振り返り、ESや面接用のネタを準備する
選考の第一段階として最初に待ち受けているのがエントリーシートの作成ですが、ほぼ必ず聞かれる質問が以下の3つです。
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 自己PR(自分の強み)
ここでは、それぞれについて気を付けておきたいポイントを解説しますが、ESを書いたら必ず添削してもらいましょう。
志望動機
説得力のある志望動機にするためには「自分の軸」と「業界・企業の軸」の2つの視点からアプローチしましょう。
自分の軸
自分の軸とは、仕事を通して誰に対してどんな価値を提供したいかという自分の仕事観からのアプローチです。
これまでの自分の人生を振り返ってみると、自ずと誰のために役立つ仕事をしたいかが見えてきます。
- 例)母子家庭であることにコンプレックスを抱いてきたから、先天的なコンプレックスを抱える人の支えになりたい。
「この自分軸を実現するためには貴社に就職することが最もふさわしい」という構成で、その会社が自分の仕事観に最もふさわしいことが伝わるように書きましょう。
業界・企業の軸
業界・企業の軸とは、なぜその業界やその会社を志望するのかという理由です。
なぜその業界がいいのか、その中でもなぜうちの会社を選ぶのかを企業は知りたがっています。
その理由付けをするためにも企業理念や事業内容、求めている人材をきちんと理解しておく必要がありますが、ESでそれを踏まえると、志望度が非常に高いと判断されます。
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
ガクチカで気を付けていただきたいのが派手な経験や優秀な実績をただアピールすればよいわけではないということです。
ガクチカで求められている内容は何かに頑張って取り組んだという過程であり、どのような思いでどう行動したのかが重要です。
ただ実績をアピールすればいいわけではないということをきちんと理解しておきましょう。
ガクチカを書く際は以下の順序で書くと言いたいことが分かりやすく伝わります。
- ①結論
- ②動機・背景
- ③具体的に何をしたか
- ④困難・大変だったこと
- ⑤成果・結果
自己PR(自分の強み)
自己PRでよくある間違いが「○○サークルの幹事長をしていました」「バイトリーダーをしていました」といった肩書きだけに頼ったような文章にしてしまうことです。
肩書きはあくまでエピソードを伝えるための一要素に過ぎず、あなたがどのような役割を果たし、どのような強みを生かしたのかが重要です。
また、企業が求めている人材像と自己PRの内容がマッチしているかもとても大切なポイントです。
例えば、接客業を志望しているのに「一人でコツコツと頑張ること」をPRしていると違和感を感じますよね。
お客様と接する仕事なら、コミュニケーション力や積極性などをアピールすべきなのは明らかです。
自分の強みは企業側が求める人材像に合致しているかを必ずチェックしましょう。
STEP⑤グループディスカッション対策や面接練習のやり方
最後にして最大の難関はグループディスカッションと面接ですが、ここでは自分という人材をいかに企業に売り込めるかがカギとなります。
グループディスカッションでは自分だけではなく他人と協働して結果を出す必要があるので、どういう立ち回りをすればいいかを見極めなければなりません。
また、せっかく自己分析で自分の強みを洗い出し、ガクチカや志望動機などをきちんと考えられていても、それが面接で採用担当者に伝わらなければ何の意味もありません。
グループディスカッションや面接は採用フローの中でも非常に重要ですが、対策のポイントは実際に自分の考えや意見をアウトプットする練習を行うことです。
就活は全て他者からの評価によって決まるため、先輩などに面接練習に付き合ってもらい客観的な評価やアドバイスをフィードバックしてもらうことが欠かせません。
※人によって就活の仕方は様々なので、アドバイスは鵜呑みにするのではなく、あくまで参考にする程度にしておきましょう。
大学のキャリアセンターや就職課がグループディスカッション講座や模擬面接などを無料で行っている場合も多いので、ぜひ活用することをお勧めします。
練習する時には時間を測り冗長に話していないかチェックする他、自分の姿を録画し、話し方に問題がないか確認するとより効果的です。
また、グループディスカッションや面接では人とのコミュニケーションが重要であるため、頭の中で自分が言いたいことを考えたり覚えたりするだけでは上手くいきません。
言いたいことを丸暗記するのではなく、話のポイントを暗記して自分の言葉で話せるようにしましょう。
なお、面接では社会人としての最低限のマナーも見られるので、見た目を整えることは勿論、言葉遣いや姿勢、お辞儀、入退室の仕方なども身に付けておきましょう。
就活のやり方と準備の流れを押さえて効率良くスムーズに就活を進めよう
就活のやり方がわからない……という不安は解消できたでしょうか?
2022年卒の就活は早期化するので、3年生の春頃には対策を始め、スムーズに就活を進め、3年生のうちに内定をもらっておくのが勝ち抜くためのポイントです。
就活対策は次の5stepにまとめられますが、大切なのは、ただ闇雲に対策するのではなく、それぞれがどういう目的で課されているのかをきちんと理解することです。
- 筆記試験対策や資格の勉強→頭の良さをアピール
- 自己分析→志向や強みを踏まえて志望する業界や企業を決める
- 業界・企業研究→自分に合った業界や企業を見つける
- ES作成→文章力をアピールしつつ面接で聞いてほしいトピックを書く
- グループディスカッション・面接対策→コミュニケーション力をアピール
3年生のうちからでも就活のためにやるべきことはたくさんあるので、筆記試験対策やTOEICの勉強などをコツコツ進めていきましょう。
また、自己分析がしっかりできていないと見当違いな企業を志望し、見当違いな対策をし、結果的に意味のないことばかりをする羽目に陥ります。
自己分析は就活の全ての基盤となるので、しっかりと自己分析をして戦略的な就活ができるようにしましょう。
就活はやることがいっぱいで大変だと思われがちですが、きちんとした目的意識を持ち、正しい手順でしっかりと早めに準備をすれば内定を取ることは難しくありません。
ここまででお伝えしたことをしっかり押さえて内定を勝ち取り、あなたの就活を納得のいくものにしてくださいね!
最後に、就活で一番苦労するであろう企業研究や企業の選び方についてまとめた記事もご紹介しておくので、こちらも併せて読んで就活のやり方をマスターしてくださいね。