- 「就職留年を決めたけど、何から手を付けていいか分からない…」
- 「そもそも就職留年ってアリなの…?」
- 「2度目の就活は人事からどう評価されるの?」
上記のようなお悩みを今のあなたはお持ちだと思います。特に休学して2回目の就活に取り組むことは恥ずかしくて周りに気軽に相談できる話題でもないですし、なかなか情報を集めるのは大変ですよね。
そこでこの記事では、「就職留年の成功の秘訣」、「大学に在籍しながら2回目の就活に取り組むことのメリットとデメリット」、「純粋な留年ではなく休学を選択するメリット」などについて過去に就職留年を経験した管理人がご紹介します。
最後まで読んでいただければ、休学して2度目の就職留年を成功させるために何をするべきかが分かりますので是非最後までご覧ください。
就職留年成功の秘訣とは?
休学して就職留年をすることを考えている身としては就職留年の成功の秘訣は気になると思います。そこで休学するかどうかはさておき、就職留年に挑戦するのでしたら絶対に念頭に置いておきたい成功のための4つのポイントを一覧にしてみました。
- スキルアップに時間を使う
- 自己分析・企業研究をより細かく
- 一年目との違いをアピールできるようにする
- 早めの行動が大事
1~4のそれぞれの特徴についてはこれから1つずつご紹介していきます。
スキルアップに時間を使う
- 「一年目内定が取れなかった…」
- 「ESや履歴書に書けるような実績がない…」
- 「ウェブテストに自信がない…」
そんな悩みを取り払うためにも、スキルアップには念入りに時間をかけましょう。
TOEICのスコアーアップや簿記などの資格やウェブテストの勉強などについては時間をかければ一定の成果は誰でも期待できます。
そのため、留年期間という自由に使える時間を最大限に活用をして2度目の就活で企業から高い評価を受けられるようにスキルアップに取り組みたいですね。
自己分析・企業研究をより細かく
自己分析や企業研究が疎かになっていると、就職活動は上手くいきません。
自今分析で自分の特性を知り、企業分析で企業を知ることで自分に合った企業を見つけることが出来るようになります。
特に自己分析は面接であなたのことを知らない面接官にゼロから自分という人間を伝えるためにも非常に重要です。
休学により一年間の自由な時間が出来るのですから、徹底した自己分析・企業研究を行いましょう。
一年目との違いをアピールできるようにする
留年したけど何も成長していない、そんなことがあってはただ留年しただけになってしまいます。もちろん面接官からの印象も良くありません。
面接官はなぜ留年したのか、一年間でどのように成長したのかを見ています。
「TOEICの点数が上がった」「インターンに参加して意識が変わった」など、小さいことでも良いので、1年目との違いをアピール出来るようにしておきましょう。
早めの行動が大事
「1年もあるしまだ平気でしょ」などという甘い考えでは就職活動は上手くいきません。 ウェブテストの勉強や夏インターン申し込み、OB訪問など、思ったより忙しいのが就活です。
たとえ周りの就活生がだらけていたとしても、一緒になってしまわないようにしましょう。後になって焦らないように早め早めの行動を心掛けることが大切です。
ここまで4つピックアップしましたが、どれも就職留年をするにあたって頭に入れておくべき大切な要素です。
上記をしっかりと意識して留年生活を送れば、必ずや有意義な1年間となることでしょう。
就職留年を決意したならば迷わず休学しよう
就職留年を決意したのでしたら即座に休学を選ぶことをおすすめします。なぜ、休学を推奨するかについては休学を選ぶことで得られる3つのメリットと併せてご紹介しますのでぜひご覧ください。
留年よりも印象が良い
そもそもの話ですが、休学は留年よりも印象が良く受け取られます。
何故かというと、留年が「結果的に留年」と受け取られてしまう傾向があることに対し、休学は「先を見据えた休学」と受け取られることが多いからです。
つまり、休学は何かしらの明確な理由・目標があって自身の成長のためにするもの、と受け取られるということです。
たとえ実態は就職留年だとしても、比較的良い印象を与えられるので休学を選択する価値は大いにあります。
学費を抑えられる
学費が抑えられる点はなんと言っても魅力的でしょう。
休学期間の学費は国立大学なら無料のケースがありますし、私立大学でも半期10万前後のケースが多いです。1年間在籍出来ることを考えれば破格の値段ですよね。
休学せず授業を1つや2つ受けるくらいなら、思い切って休学してしまう方がいいでしょう。
また、休学中であっても大学の設備やサービスは使えますので、こちらも積極的に利用することをおすすめします。
就活に専念出来る
休学をすることで、就職活動に専念出来るようになります。
まず授業や課題がないので、就活以外のことに意識を逸らされてしまうといったことがありません。
加えて、授業がない分自己分析やウェブテストの勉強、OB訪問に割くことが出来る時間が増えるという利点もあるのです。
いかがでしょう、休学すべき理由はお分かりいただけたでしょうか?
就活生にとって時間はとても大切なリソースです。与えられた時間を有効に活用するためにも、就職留年をする際は休学をすることをおすすめします。
就職留年のメリット・デメリット
- 「就職留年するメリットってなんだろう…?」
- 「留年してデメリットはないの?」
このように、就職留年を前にして不安になっている人もいるのではないかと思います。そんな人のために、ここでは就職留年を選択するメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット⓵:新卒カードを残せる
大学に残って就職留年を選択すれば大学に籍が残っている以上、2度目の就活に取り組む際も新卒として扱われます。就活生にとって、新卒というステータスはとても重要です。
なぜなら、日本は新卒一括採用が主流であるため、新卒の方が既卒よりも内定獲得の確率がはるかに高いからです。何も考えずに大学を卒業してしまうと、2度目の就活は既卒枠や第2新卒枠として社会人と一緒に内定枠を争うことになります。
メリット⓶:一度落ちてしまった企業に再チャレンジできる
「自分のレベルの低さが原因で志望した企業から内定がもらえなかった…」、という苦い思いをした人も、留年で生まれた1年間を活用すれば挽回が可能です。
例えばTOEICやウェブテストの勉強をしたり、エントリーシートをより良いものにブラッシュアップすれば明らかに内定に近づきます。
一年間をしっかりとスキルアップに使えば2回目の就活は1回目の就活では達成できなかった理想的な結果を手にできるはず。
デメリット⓵:休学したとしても学費はかかる
休学したとしても学費がかかってしまうことには注意が必要です。
仕送りでやりくり出来ない場合は、アルバイトも多少はしなければならないかもしれません。しかし学費がかかるとは言うものの、国立大学は無料だったり10万円以下のケースが多いですし、私立大学についても10万円前後で休学が出来る学校は少なくありません。
そのため、学費はデメリットになりますが、そこまで大きなデメリットにはならないというのが実情です。
デメリット⓶:2度目の就活でも失敗する可能性がある
「2度目の就活こそ…」と思い奮闘することと思いますが、当然2度目の就活でも失敗することはあり得ます。
2度目の失敗に関しては、全ての就活生が志望する企業に入れるわけではないため、ある程度は割り切るようにしましょう。失敗することを恐れていては就活はできません。
少しでも自分の志望する企業に入れるよう尽力しチャレンジすることが、就活の基本です。
デメリット③:精神面な疲弊も
留年して2度目の就活に励む中、周りの友達が楽しそうに旅行をしていたり、新入社員として新しい世界を経験していたりするのを見ると少しは気分が落ち込んでしまうものです。
それに加えなかなか内定が出ない時期が続くと、精神的に参ってしまう可能性もあります。
留年中の精神の安定を保つことは重要です。
友達とご飯に行ったり、きれいな景色を見に行ったりなど、たまに 息抜きをすることも忘れないようにしましょう。
結論:デメリットよりもメリットの方が大きい
いかがでしょう?
就活留年にはデメリットもありますが、それ以上に大きなメリットがあります。
特に新卒カードについては、留年を選ばないと得られないので注意が必要です。
後から後悔しないように就職留年をするべきか否か、しっかりと見極めるようにしましょう。
2度目の就職活動における良くある質問3選
ここでは、2度目の就活に対する「よくある質問」を3つピックアップしてお答えしています。
就職留年はどのように評価されるのか?同じ企業は受けられるのか?など、就活生が不安に感じるであろうポイントを押さえて おりますので、ぜひ3つとも目を通していただけたらと思います。
①就職留年はどのように評価されるのか?
「就職留年にメリットがあることは分かったけど、実際留年生はどのように評価されるの?」
留年を経験した学生にとって、上記のような内容はやはり気になるところだと思います。
そこで就職留年は実際に面接官からどのような印象を持たれるのか、またプラスに評価されるためにはどうすればよいのか、という点について紹介していきます。
ある程度のマイナスイメージは避けられない
まず最初に、形はどうであれ留年をしているわけですから、少なからずマイナスイメージを持たれてしまうことは避けられません。
どうしても面接官からは「学業不振だったのではないか」、「単純に遊んでいたのではないか」と勘繰られてしまうことになります。
このようなマイナスイメージを持たれてしまうという事実は、しっかりと受け止めるようにしましょう。
就職留年の理由や過ごし方ではプラスに評価されることも
前項の「マイナスイメージを持たれてしまう」を踏まえ、その上でしっかりと「なぜ留年したのか」、「この1年でどんな成長をしたのか」を説明できるようにしておきましょう。
面接官もあなたが正当な理由で留年した、明確な目標をもって留年を選んだと知れば、むやみに落としたりするようなことはありません。
「研究をもっと深めたかった」、「どうしても成し遂げたいプロジェクトがあった」といった形で留年の理由を明確にし、留年したことで得た「成果」を自分の言葉で説明できるようにしておきたいですね。
②同じ企業は受けられるのか
「1度目の就活では縁がなかった企業に再チャレンジしたい」
そう思う就活生は多くいらっしゃいます。
そんな時、「同じ企業に2度エントリーできるのか」を知ることはとても大事です。まず結論から言うと、一部の例外があるとはいえ基本的には多くの企業で再エントリーが出来ます。
そのため、2度目の就職活動で意中の会社に受かるチャンスはあります。
しかし、2度目のエントリーを受け付けない企業があるのも事実です。そこで自分の受ける企業がどちらであるかは、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
③留年の理由は素直に話すべき?好感の持たれる理由・NGな理由
2度目の就活において面接官に必ずと言っていいほど聞かれるのが「留年の理由」。
正直に答えるべきか、建前で誤魔化すべきか、悩んでいる就活生も多いと思います。そんな方に向けてここでは面接官から好感を持たれる回答、NGな回答をご紹介していきます。
面接で失敗しないようにしっかりと目を通しておきましょう。
自信の成長と併せて留年した理由を正直に話す
留年した経緯を話しつつも、その期間で自分がどれだけ成長できたのかをしっかりと説明出来れば、面接官からの印象は良くなります。
もちろん正当な理由や目標があったのなら、それを説明するに越したことはありません。
またたとえ自分の失敗が原因で留年を選んだとしても、「失敗から何を学んだのか」「どのように改善してどのように成長したのか」を説明できれば、面接官もあなたの誠意をくみ取ってくれることでしょう。
絶対に嘘をつくべきではない
留年した理由があいまい嘘をついたり、留年した理由をしっかりと答えられないのはNGです。
そもそもの話になりますが、面接官は何千人もの就活生を見てきているため安易な嘘は当然見抜かれてしまいます。嘘がばれるとマイナスイメージを持たれてしまうことにもなるので避けるようにしましょう。
また留年した理由があいまいで面接官の質問に答えられないようでは自身の怠慢を真っ先に疑われてしまうことになります。
留年というハンディキャップを少しでも埋めるためにも、面接官へ悪印象を与えてしまうような回答は避けなければなりません。しっかりと自身の成長と併せて留年の経緯を話せるようになっておきましょう。
就職浪人はおすすめしない
「就職留年は学費がかかるし、既卒として就活しようかな…」、なんてことを考えている就活生は注意が必要です。なぜなら、就職浪人は全くおすすめできないからです。
就職浪人がおすすめできない理由についてはこれから2つご紹介しますのでぜひご覧ください。
新卒カードが使えなくなる
就職浪人は避けたほうが良い1つ目の理由は新卒カードが使えなくなることです。
就活留年のメリットでも説明したように、新卒カードは就活において最強の持ち札です。sかし、新卒カードはあくまで学生の間にだけ使えるものなので一度大学を卒業すれば東大生であっても既卒として扱われます。
既卒の就活は新卒の就活よりも格段に難易度が上がります。そのため、大学に在籍していれば使える新卒カードをみすみす捨ててしまうのはあまりにも愚かであると言わざるを得ません。
卒業すると大学のキャリアセンターが使えなくなる
就職浪人は避けたほうが良い2つ目の理由は大学のキャリアセンターが使えなくなるということです。
大学のキャリアセンターでは、無料でES添削や面接練習を行ってくれるだけでなく、企業からの求人に応募出来たり推薦なども行ってくれます。
大学に所属しているだけで利用できる便利なサービスを手放すのは非常にもったいないです。就職留年と就活浪人のそれぞれの良し悪しが気になりましたら以下のページをどうぞ。
このページのまとめ
いかがだったでしょうか?
就職留年成功の秘訣から休学のメリット、就職留年に対して多くの人が抱く疑問点の回答までお伝え出来たと思います。
最後にここまでの内容の中で特に押さえておくべきポイントを箇条書きにしてみましたのでご覧ください。
- 就職留年をするなら休学がベスト
- 就活留年の一番のメリットは新卒カードを残せること
- 留年の理由・自身の成長をしっかり伝えられれば面接で好印象
- 2度目の就活でも基本的に同じ企業は受けられる
- 留年の理由は自身の成長と併せて素直に話すと良い
- 留年期間は効率的に活用する
- 就職浪人はおすすめしない
就職留年成功の秘訣は、一年間をじっくり自身のスキルアップや自己分析に使い、早め早めの行動で就活に臨むことです。
そのうえで、面接官に留年期間でどれだけ成長できたのかをしっかりと説明できるようにしておきましょう。
たとえ学業不振で留年してしまったり、内定が思うように出ず就職留年を選ぶことになったとしても諦めてはいけません。
この記事に倣って正しい努力をすれば、必ずや成功に近づけることでしょう。就職留年の1年間を有意義に使えるように、今からでも準備を始めることをおすすめします。