就活ではエピソードを上手く盛り込めるかが非常に大事なポイントですが、あなたには以下のような悩みはありませんか?
「ありきたりなエピソードしかない……」
「ちょっとくらい盛ってもいいのかな……」
この記事では、そんな悩みを抱えているあなたのために、エピソードを効果的に活用して強みを上手く伝えるコツを例文付きでお伝えします。
今からネタを作る方法についても解説するので、ぜひES・面接対策の参考にしてくださいね!
就活で使えるエピソードがない……でも大丈夫!
就活では自身のエピソードについて語るのは非常に大切です。
なぜなら、主張をする時にそれに関するエピソードがあると話が具体的になり相手にイメージを抱いてもらいやすくなるので、大きく説得力が増すからです。
ESや面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問のうちエピソードを使って答える代表的なものが以下の2つです。
- 学生時代頑張ったことはなんですか?(ガクチカ)
- あなたの強みを教えてください(自己PR)
それぞれ言いたいことを補強するエピソードをしっかり準備しておくことが大切ですが、あなたは以下のような悩みを抱えていませんか?
「インパクトのあるエピソードじゃないとダメなのに、部活動とかインターンシップみたいな特別な経験をしてこなかったから自分はダメなんじゃないか……」
アルバイトやサークルしかしていない自分はちっぽけな人間に思えるかもしれませんが、実は、ありがちな経験でも受かるガクチカや自己PRは作れます。
アルバイトやサークルの話でも、自分なりに考えて行動し、頑張ったことが何かしらの結果を生んだことを伝えられればきちんと評価してもらえます。
就活で使えるエピソードの作り方
就活で使えるエピソードを見つけるための一番手っ取り早い方法が自己分析です。
就活で語るエピソードはすごい実績でなくともよいので、もう一度これまでの人生を振り返って重要だった出来事を掘り下げましょう。
あなたの魅力を伝えるエピソードはゼミの活動や友人との普段のやり取りなど、日常の意外なところに埋もれているかもしれません。
自分だけで見つけられないときは家族や友人に話を聞いてみてもよいですし、日課を題材に自分らしさが伝わる魅力的なエピソードを作るのも1つの手です。
1つのことを粘り強く続けられることも習慣形成力として評価されるので、これまでに何かを続けられた経験がないか洗い出してみましょう。
高校時代の話や嘘を書くのはアリ?
高校時代の話をすると大学時代に何も頑張ってこなかった印象を与えるので避けた方がよいです。
また、自分をよく見せたいという気持ちは分からなくもないですが、全くの嘘を書くのはNGです。
というのも、ESを元に面接を行うことが多いので、ESに書いた嘘について面接で突っ込まれると途中できちんと答えられなくなってしまう可能性があるからです。
嘘をついて一貫性のない話や挙動不審な受け答えになってしまうとかえって相手に不信感を抱かせてしまうので、基本的に嘘をつかないようにしましょう。
話を盛るのはアリ
無いことをあたかもあるかのように話すのはいけませんが、実際にあったことについて話を盛るのはアリです。
例えば、実際にサークルで何か結果を残した場合、自分はそんなに頑張っていなくても
「○○をしてみんなのモチベーションをアップさせました!」
といったように結果へ至る過程を盛るのはアリです。
結果というのは客観的な事実ですが、その結果に至った要因は捉え方や人によって様々に考えられます。
自分のエピソードが弱いと感じるなら上手く話を盛ってみるとエピソードを書くのがグッと楽になりますよ!
効果的に伝えるために気を付けるべき3つのこと
いくら良いエピソードでも伝え方を間違えてしまうと相手の心には響きません。
ここからは、自分の持っている経験を最大限魅力的なエピソードとして伝えるために気を付けたい3つのことを解説していきます。
①単なる自慢にしない
エピソードを伝える時に重要なのは相手の共感を呼ぶことですが、エピソードを書く時や話す時に「いかに自分がすごかったのか」をアピールしようとする学生がよくいます。
確かに頑張ったことや強みをアピールする場ではあるのですが、自慢のように聞こえてしまうと企業側としてはあまり良い印象を抱きません。
どんな困難にぶつかったのか、その時それをどう乗り越えたのかといった何を考えどう行動したのかに重きを置いてエピソードを伝えるように心がけましょう。
②起承転結
2つ目に重要なのが起承転結に則って書くことです。
- 起:○○があった(出来事)
- 承:○○なことが起こった
- 転:逆境や困難を○○して乗り越えた
- 結:結果○○ができた
これがエピソードの基本の形です。
ESや面接においては、この基本の形を押さえつつ、話が伝わりやすいように冒頭でも簡単に結論を述べましょう。
③論理関係を整える
3つ目は論理関係をきちんと整えることです。
以下の文章を読んでみてください。
「TOEICの点数が伸びないのはリスニングが足を引っ張っているからだと気づきました。そこで、単語をたくさん覚えようと毎日朝の30分間単語の学習をしました。」
この文章だと「リスニングができていないのは単語を覚えていないから」という内容になりますが、これだと論理が飛躍していますし明確な因果関係も分かりません。
出来事に対して行動が噛み合っていないと頭の悪い人間に見えてしまうので、論理が通っているかは必ずチェックしましょう。
アルバイトやサークルのネタを使った例文
ここで、エピソードが効果的に使われている例文をご紹介します。
アルバイトやゼミの活動でも十分に魅力的なエピソードになるということを感じていただければ幸いです。
アルバイトの経験を用いたガクチカ
- スーパーのレジ打ちのアルバイトに力を注ぎました。
- 私は様々な人と気さくに話せるようになりたいと思い、このアルバイトを始めました。
- 当初は、①打ちミスが多い、②スピードが遅い、③お客様を笑顔にできない、といった課題がありました。
- そこで、私は優れたスタッフを見習うことで課題を解決しようと考え、①については指差し確認する、②については複数作業を同時並行する、③についてはレジスピードよりお客様を観察しながらサービス面を重視する、以上の3点を学び取りました。
- その結果、お客様からお褒めの言葉を頂くまでになり、苦手なことも得意な人の真似をし、学び取ることで十分に改善することができるのだと学びました。
サークルの経験を用いたガクチカ
- 私の強みは、まわりの人を尊敬しその優れた点を学び取ったり上手く活用したりできる点です。
- 模擬国連サークルで模擬会議に先立ち提案を作成することとなり、そのリーダーを務めたことがありましたが、私はリーダー経験が豊富ではありませんでした。
- そこで、メンバーの力を借りることにより役割を果たそうと考えました。
- 具体的には、会議経験が豊富な先輩に文書作成の助言を求め、国際政治に詳しいメンバーには知識面のサポートを請うなど各メンバーの強みを利用しました。
- その結果、会議当日までに無事草案を作り上げることができ、メンバーの強みを理解し協力してもらうことにより難しいと思っていたことも成し遂げられることを学びました。
頑張ったことがないなら今からでもネタを作ろう
本当に頑張ってきたことがないから、何を語ればいいのか分からない……
そもそも就活で語るに値するこれといったエピソードやネタ自体がなくてヤバイ……
と焦っているのであれば、時期にもよりますが、今からでもネタを作りましょう。
おすすめはインターンに参加するか資格を取得することです。
インターンでは仕事と直接関わってくるような学びが多く、他の学生との差別化も図れるので、企業側に評価してもらいやすいです。
また、資格は客観的な実績であり、やるべきことをやれば取得できるものなので、取っ掛かりやすい上に努力や勤勉性のPRになります。
この他にも短期留学やNPOへのジョインなど、時期によっては今から始められ、頑張って結果を出せばそれをネタに出来るものがいくつかあるので検討してみてください。
採用担当者を唸らせるエピソードを書くには
就活においてエピソードを上手く語れるかはとても大切だということが分かっていただけたかと思います。
エピソードを効果的に伝えるには以下の3点を意識することが大切です。
- ただの自慢話にしない
- 起承転結に則って書く
- 論理関係を整える
また、エピソードがない・しょぼいと不安に感じるかもしれませんが、重要なのは実績ではなく何を考え、どのように行動したかであることを忘れないでください。
身近なテーマや普通の経験でも、実際のエピソードをよりドラマチックに伝えれば魅力的なガクチカや自己PRに変えられます。
これまでの自分の経験を振り返って採用担当者を唸らせるエピソードを書いてくださいね!
※ESの具体的な書き方が分からない場合はESの書き方をまとめた記事も併せてご覧ください。