マスコミ業界の就職試験はかなり特殊なので、マスコミ就職に特化した指導を受けるためにマスコミ塾を利用するのも1つの手です。
とは言え、できることなら自分で対策して塾代を浮かせた方がいいですし、そもそも、そういった塾に通う必要性がどのくらいあるのか疑問に感じていることと思います。
そこでこの記事では、マスコミ塾に通うべきかという話からマスコミ塾を比較する上でのポイント、さらにはおすすめの塾まで解説しています。
この記事を読むことで、マスコミ塾を使うべきか、利用する場合にはどのように塾を選べばよいかが分かるようになるので、ぜひ最後までお読みくださいね!
マスコミ塾とは何か?
マスコミ業界を志望する人のための就活塾
マスコミ塾とは何かを簡単に説明すると、テレビ局や新聞社、出版社などのメディア業界を志望する人のための就活塾です。
マスコミ業界の採用試験では、高い文章力が試される論文試験をはじめ、知識力や国語力が問われる筆記試験など、他の一般企業には無い独自の試験が課されます。
これらの選考の難易度は非常に高く、人気の高さも相まってマスコミ業界への就職は非常に狭き門となっているのです。
マスコミ塾の主なサービス
マスコミ塾ではこの難関な試験を突破するための対策を行ってくれますが、具体的には以下のような授業内容となっています。
- ES添削
- 作文・論文の書き方と添削
- マスコミ向け筆記試験対策(時事問題・漢字問題など)
- 面接対策
- 一般教養やSPI対策
どれもマスコミ業界に特化した内容で授業や添削を行ってもらえるというのが最大の特徴です。
通うメリットは何なのか?
マスコミ塾に通うためにはお金も時間もかかってきますが、その分、メリットもしっかりあります。
ここでは、マスコミ塾に通うメリットとして5つ紹介していきます。
ライバルに出会える
マスコミ塾では、同じマスコミ業界を目指すライバルと出会うことができます。
ライバルと競い合うことで、刺激を受け、自分のスキルやアピールポイントをより高める努力を重ねることが期待できます。
また、ライバルたちと情報を共有することで、企業の選考プロセスや業界のトレンドに関する情報を得ることができるのもメリットと言えるでしょう。
OB・OG訪問ができる
マスコミ塾が提供するOB・OG訪問では、卒業生である実際にマスコミ業界で働くOB・OGと話すことができます。
これにより、業界のリアルな声や経験談を通じて、仕事内容や職場環境がどのようなものかを具体的にイメージすることができるでしょう。
添削がある
マスコミ塾では、経験豊富な講師からES(エントリーシート)の添削をしてもらうことができます。
一般的な書き方だけでなく、マスコミ業界ならではの適切な表現やポイントについてアドバイスを受けることができます。
自分の書いたエントリーシートがどこが良くないのか、自分ではなかなかわからないものです。
具体的にどのような点で改善できるのか、プロの目線からで添削してもらいましょう。
実践経験を積める
マスコミ業界では取材や制作が重要なスキルとなります。
マスコミ塾の中には、取材力・企画力を養成する講座を提供する塾もあり、よりリアルな経験を積むことができます。
これにより、取材力・企画力など、実践的なスキルの向上が期待されます。
大量の内定エントリーシートがある
マスコミ業界は他の業界と比べて独自の特徴があります。
内定を得たエントリーシートが多ければ、業界特有のニーズや企業の期待にどのように対応すれば良いかを理解しやすくなります。
結果として、企業に強い印象を与えるエントリーシートになり、内定獲得の可能性を高めることができるでしょう。
エントリーシートの添削や面接練習といった選考対策はもちろんですが、それ以外にも情報収集という面で非常に役に立つのがマスコミ塾の良い点です。
同じマスコミ志望の学生との情報交換や、OB・OG訪問の機会がたくさんできるというのは大きなアドバンテージになります。
また、内定者のエントリーシートを集めたり、実践経験をしたりすることは自分の力だけではどうにもならない部分ですので、そこをサポートしてもらえるだけでも価値があると言えるでしょう。
通うべき人と通うべきではない人とは?
マスコミ塾は上手く活用すればあなたの強力な味方となってくれる存在ですが、自分にとって本当に必要かどうかは1度しっかり考えておきましょう。
マスコミ業界にツテがない人は通うべき
マスコミ塾に通った方がいい人の特徴としては「どうしてもマスコミ業界に行きたいけど、情報収集できるツテがない人」です。
そもそもマスコミ塾に通うには多大なコストがかかりますので、生半可な気持ちで通うことはおすすめしません。
その上で、周囲に頼れるOB・OGや同じくマスコミ志望の友人がいない場合は、マスコミ塾を利用する理由は十分にあると思います。
また、作文や筆記試験に不安が強い人も通った方が良いでしょう。
これらの対策は一朝一夕でできるものではありませんし、マスコミに特化した試験対策は1人ではなかなかできませんし、他人に添削してもらって初めて気づくことも多いのです。
一方で、サークルやゼミのつながりでマスコミ関係のOB・OGをたくさん知っているという方は無理に通う必要はないでしょう。
あくまでもマスコミ塾は選考のサポートをしてくれる場所ですので、身近に代わりになるような存在があるならばそちらに頼ればよいのです。
大学のOB・OG会を利用するのも手
ここまで「身近に頼れる人がいるならば~」という話をしましたが、実際、早稲田大学や学習院大学などマスコミ就職に強い大学にはマスコミ業界のOBやOGがたくさんいます。
このような大学ではマスコミ業界で活躍している先輩たちによるOB・OG会があるので、それを利用するのも有効です。
また、大学によってはマスコミ業界への就職者が多いサークルというのも存在するので、チェックしてみると良いかもしれません。
マスコミ塾を比較する上でのポイント
ここからは実際にマスコミ塾を比較・検討する際のポイントについて解説していきます。
授業の質と量をチェック
当たり前だと思われるかもしれませんが、塾を比較する上で最も重要なのはやはり授業の質と量です。
- 授業の回数
- 個別対応はあるのか
- 自己分析や自己PRについての講座はあるか
- 合宿の有無
などを公式ホームページなどから事前に確認しておきましょう。
それ以外にも、地方在住の方で通学するのが難しいという方は、オンラインで受講できるかどうかも事前に確認しておく必要があります。
また、無料体験を行っている場合は可能な限り参加しておきましょう。
この際、授業の内容だけではなく、講師との相性や塾全体の雰囲気などもチェックしておくことが大切です。
おすすめのマスコミ塾4選
新卒学生向けのマスコミ塾は色々と存在しますが、この記事では特におすすめの塾を4つご紹介します。
それぞれの塾にサービスの違いや特色がありますので、先ほど解説した比較のポイントも考慮に入れながら自分に合った就活塾を探してみてください。
マスコミスタディフォーラム(MSF)
授業料 | ○1受講単位(約3ヶ月、12回) ⇒66,000円。 ○1.5受講単位(約4ヶ月半、18回) ○2受講単位(約6ヶ月、24回) ○2.5受講単位(約7ヶ月半、30回) ○3受講単位(約9ヶ月、36回) ○3.5受講単位(約10ヶ月半、42回) ○4受講単位(約12ヶ月、48回) |
講師の数 | 1人 |
主な講座内容 | ・時事教養 ・ES ・作文 ・面接 ・論作文 |
所在地 | 大井町(東京)・札幌・京都 |
マスコミスタディフォーラムは20年以上もの歴史のあるマスコミ塾であり、新卒の学生だけでなく幅広い年齢の方を対象としています。
こちらの塾では単に「マスコミに受かる人」ではなく「真のマスコミ人」を育てることを目標としています。
そのため、選考対策のノウハウだけではなく、ジャーナリストとして必要な知識や意識を身に着けることができます。
また、少人数・定員制をとっており、少人数ゼミや面接演習などを通じて本質的で丁寧な指導を行っているのも特徴です。
通信講座もあり、時事教養講義など、Zoomを使った授業が行われています。
メイン講座同様、ES添削や論作文添削も受けることができます。
阪東100本塾
授業料 | 通学受講コース 記載なし ・通信講座コース ・作文通信添削100本コース ・作文通信添削30本コース |
講師の数 | 1人 |
主な講座内容 | ・作文 ・ES ・面接アドバイス ・時事、教養、国語問題演習 |
所在地 | 高田馬場・西早稲田・東新宿駅(東京)、新大阪 |
阪東100本塾の最大の特徴は、その名前の通り、100本の作文を書くという指導にあります。
多くの作文を書くうちにスピードや技、採点官をうならせるようなネタを身に着けるというわけです。
基本的に塾長が1人で直接個別指導を行うので、講師による指導力の差やマッチングを気にする必要がありません。
合宿指導にも力を入れており、学力やエントリーシートの書き方、面接のテクニックなどマスコミ就職に求められるノウハウを叩き込んでもらえます。
また、通信講座も充実しているので、遠方の方でもしっかりとサービスが受けられるというメリットもあります。
ペンの森
授業料 | ・通学コース ⇒70,000円(税込)/5か月通い放題 ⇒<月謝払い> 3万円(税込)/(税込・懇談会費込) ・通信添削コース |
講師の数 | 2人 |
主な講座内容 | 入試予想テーマの作文、ES・面接対策 |
所在地 | 東京都千代田区神田神保町 2-4-11松好ビル2F |
ペンの森は1995年の創立以来、計500名以上のマスコミ人を輩出しているマスコミ塾で、「寺子屋」のような場所であるとホームページでは紹介されています。
このマスコミ塾の特色は、何と言ってもOB・OGとのつながりの強さです。
カリキュラムの中に飲食付きのOB・OGとの交流会が用意されており、仕事内容の紹介やアドバイスをもらう中で「語る力」を身に着けることができます。
また、自分のやる気次第で週に何度でも通うことができるというのも非常に魅力的です。
人とのつながりを大切にするアットホームな塾ですので、OB・OGとの関わりや人脈が欲しい方には特に向いていると言えます。
まとめ
マスコミ塾は業界にかなり焦点を絞った専門的な指導を受けられる塾であると分かっていただけたかと思います。
マスコミ業界への就職は倍率が100倍を超える事もあるハイレベルな争いになります。そのため、本気でマスコミを目指したいならばマスコミ塾に行く価値は十分にあるでしょう。
しかし、出版社やテレビ局以外への就職も視野に入れているのであれば、マスコミ塾に絞るのではなく、一般的な就活塾の利用や一般的な就活塾とのダブルスクールを選択するという選択肢もあります。
最後に複数の観点から就活塾を比較し、おすすめの就活塾をランキング形式で紹介しているページをご紹介しますのでぜひご覧ください。