「就活塾って怪しそう……」っていうイメージはありませんか?大半の就活塾はまともですが、残念ながら怪しい就活塾がいくつか存在するのも事実です。
この記事では、怪しい就活塾の実態を踏まえ、具体的にどのような点に問題があるか、そしてどのような対策が有効かを解説します。
さらに、怪しい就活塾を見抜く上での2つのポイントや本当に優良な就活塾の特徴についても解説するので、この記事を参考にしてあなたにピッタリの就活塾を見つけてくださいね!
悪徳な就活塾の5つの特徴
就活塾という言葉の知名度が上がってきたとはいえ、世間的に広く知られているものではありませんし、聞き慣れないという方が多いというのも事実です。
そもそも就活塾は、本来は就活で悩んでいる学生に対して就活のサポートをしてくれる場所で、エントリーシートの添削をしてくれたり、面接の練習をしてくれたりする就活専門の塾のことです。
そのため、本来であれば一般的な進学塾同様、決して怪しいことをしている訳ではありません。
しかし、以下に取り上げる5つに該当する就活塾は怪しいですし、詐欺的な事もする傾向があるので、注意をしておきましょう。
- 勧誘のやり方に問題がある
- サービスの品質が低い
- 金額が高い
- 指導内容が不明瞭
- 実績・卒業生の口コミがない
今回取り上げた5つの特徴の詳細については1つずつ解説します。
勧誘のやり方に問題がある
悪徳な就活塾は勧誘のやり方に問題がある場合がほとんどです。
通常、まともな就活塾であれば集客に困ることはないので、申し込んできた就活生を相手にするという受け身の形で生徒を獲得しています。
一方で、悪徳な就活塾はその評判の悪さからか、集客に苦戦しています。そのため、何もしないと生徒がなかなか入ってこないという実情があります。
実際に国民生活センターに問い合わせがあった事例として、次のような事例がありました。
路上アンケートがきっかけで誘われた無料セミナーで就活塾の契約を迫られた 就活相談会の帰り、就活生の意識調査のアンケートを求められ、氏名や携帯番号を教えた。その後、電話で無料の就活セミナーを受けに来ないかと何度か誘われ、セミナー会場である営業所に出向き、就活セミナーを受講した。帰りがけに次のセミナーの勧誘を受けたので、見学のつもりで承諾した。次のセミナーの見学後、就活塾の契約を勧められたが、入会金約2万円の他、受講料が月額約2万円かかることがわかった。「親に相談したい、一度帰って考えたい」と断ったが、「親に相談しないと決められないのは自立が足りない」「今ここで決められないのは社会人としてやっていけない」「アルバイト代で賄え」などと恫喝どうかつされた。断っても執拗しつように勧誘されて3時間が経過し、契約しないと帰れないと思い、口頭で申し込むと言って帰ることができた。しかしやっぱり解約したい。
なんとしても集客しなければならないという思いから、無理やり打開するために、強引な方法で集客を行い、就活生に近寄ってくるのです。
サービスの品質が低い
入塾後に受けれるサポート内容が、ホームページに記載しているサポート内容と違ったり、無料説明会で聞いたサポート内容とはとても言い切れない内容のため、想像していたものと違うということからトラブルになる事例もあります。
こちらも、実際に国民生活センターに相談があった事例を紹介します。
就活の不安をあおられ就活セミナーを契約したが、役に立つ内容ではなかった 就活セミナーに行ったところ、「本気の人にだけ聞いてほしい」と別日程で別会社の就活セミナーを案内された。後日、そのセミナー会場に出向いたところ、「就活対策をしないと就活に失敗する」と言われ、就活に失敗した学生の動画を見せられ不安になった。また、「入会金は定価約5万円のところ、セミナー当日なら無料、3日以内だと約3万円になる。受講料の分割払い手数料も明日以降だと高くなる。決断が大事」などと言われ、さらに卒塾生内定一覧の中に志望している会社があったので、内定を得るための近道だと思い分割手数料を含め約45万円のコースを申し込んだ。しかし、講師ではなく塾生がお互いにエントリーシートを添削しあうような内容でしっかりとした対策ではなく、とても役にたつものとは思えない。解約し返金してほしい。
インターネットで就活塾に申し込み、セミナーを受講したが、解約したい 就職活動に行き詰まってしまい、インターネットで見つけた就活塾に申し込んだ。翌日に初回セミナーが設定されていたので、クレジットカードで約30万円を入金後、インターネットを通じてセミナーを受講した。そこで「あなたの学校は下位校だから、上位校で就職が決まっていない学生と戦うことになる」「今年ではなく来年に力を注いだ方が良い」等と言われた。来年ではなく今年中に就職を決めたいと考えていたうえ、教材も大学のキャリアセンター等で情報提供しているものと大差がなかった。申し込みをする時に原則として受講契約の解約はできないと書いてあったが、解約して返金を求めたい。
お金を払って通う以上、無料でつかえる大学のキャリアセンターと同等の内容だと、就活塾に通う意味がありませんね。
就活をスムーズに進めたいという思いで就活塾に入ったはずが、むしろ就活の妨げになってしまうという本末転倒な事態に陥ってしまうのです。
金額が高い
「金額が高い=怪しい、詐欺」というわけでは決してありませんが、高額を支払ったにもかかわらず十分なサービスが受けられなかったというケースは多数存在しますので注意が必要です。
チェックするポイントとしては、その額がサービスに見合った金額なのかという点が挙げられます。
個別指導や内定保証、ESの添削無制限など充実したサービスを提供している塾の場合は授業料も高い場合が多いです。
一方で、集団授業や回数制限ありで選考対策を行う塾は授業料が比較的安い傾向にあります。
自分が求めるサービスの質や量をきちんと把握した上で、適切な金額でサービスを提供している塾を探すようにしてください。
指導内容が不明瞭
普通の就活塾ではどのようなサポートや指導を受けられるのかを明確に説明してもらえます。
しかし、明らかに怪しい就活塾では回数や時間といった指導内容が曖昧にされている場合があるのです。
中には募金活動や営業活動など、実際の就活対策とはかけ離れた活動を強要されることがあります。
講師の情報なども含めて指導内容については事前に詳しく確認しておくようにしましょう。
実績・卒業生の口コミがない
優良な就活塾は内定実績を公開しており卒業生のコメントなども掲載されている場合が多いです。
一方、悪質な就活塾はきちんとした実績が出せていないため、卒業生の内定先を紹介していないことがほとんどです。
内定実績は就活塾の質を判断するための大事な指標ですので、事前に必ずチェックしておくことが大切です。
怪しい就活塾の洗脳の手口がやばい
怪しい就活塾は就活に悩む学生を洗脳まがいの手口で強引に入塾させようとすることが多く、実際、消費者センターにはそのような被害の相談が多数寄せられています。
就活塾の強引な営業手法をご理解頂いただくためにも、ここでは怪しい就活塾が良く実施する強引な営業の一例を要約してご紹介します。
説明会で出待ちして突然アンケートを要求する
怪しい就活塾はストレートに営業をかけても学生に怪しまれることは理解していますので、巧みな口実で接点を持とうとしてきます。
その口実とは就活に関するアンケートに答えてほしいというものです。
合同企業説明会の会場や大学のキャンパス前で声を掛け、アンケートという名目で電話番号やメールアドレスなどの個人情報を聞き出してくるのです。
この個人情報は、後にも解説しますが、就活塾への勧誘のために行う電話やメールが目的で、学生に近づいてくるトリガーとなってしまいます。
アンケートなら就活塾の勧誘とはすぐには分からないですし、親切心でアンケートに回答しようとする就活生の心情につけ込むことができます。
このようなアンケートへの協力と称して声を掛けられた場合は、「今ちょっと急いでいるので」「これから人に会う予定がある」と適当な理由をつけて断るのが正解です。
無料のセミナーを謳って勧誘する
そして、事務所に来た学生に対して
- このままだとどこからも内定を貰えないよ
- 入塾しないと君には無理だよ
などと執拗に不安を煽り、中身のない話をした上で強引に入塾を勧めてくるのです。
ただでさえ就活に不安を感じている学生の気持ちをかき乱すようなやり口は悪質としか言いようがありませんし、ある種洗脳といってもよいでしょう。このような言葉を真に受ける必要はありません。
「他の就活塾も見てから決める」と今すぐ入塾しない意思を示すとよいでしょう。
勧誘が激しく執拗に絡んでくる
悪徳な就活塾はあなたが怪しいと気づいて断ろうとしても、なかなか諦めてはくれません。
例えば、親と相談したいと言っても「もう成人したんだから自分のことは自分で決めないと」と責められ、誰かに相談するという手段を断たれてしまうのです。
また、さらにひどいケースとしては、お金がないことを理由に断ろうとしたら消費者金融を紹介されたという事例も存在します。
このようなしつこい勧誘が続くと、「断らなければ」という正しい判断よりも「とにかくこの場から逃げたい」という気持ちが勝ってしまい、最後には契約を結んでしまうのです。
上記のような事態に陥った場合は「これ以上勧誘するなら消費者センターに通報する」と警告するなど、とにかくどんな理由を付けてもいいのでその場から立ち去りましょう。
なお、悪質な就活塾の詐欺的な営業手法が気になりましたら以下のページで紹介しておりますのでよろしければどうぞ。
実際にあった洗脳的な就活塾エピソード
次に実際にあったエピソードをご紹介していきます。
24時間泊まり込みの研修!?
今回取り上げるのは、悪質な就活塾で泊まり込みの研修をうけた方のエピソードです。
泊まり込みの研修がある普通の就活塾も稀にありますが、その研修中の雰囲気から、悪質な就活塾のリアルを理解していただけるはずです。
研修が泊まり込みである。それが、やばい。みんな目がいってる。というか、目が死んでる。体力的にも精神的にもきつい。
24時間ぶっ続け。とにかく、理不尽に怒鳴られる。ふらふらになってる時に大声で何かを言われれば、言わされれば、洗脳されてしまうのはわけないだろう。
ちなみに、自分は洗脳されなかった。なぜかというと、社員に可愛い女がいて、その女のうなじばかりをみていたからだ。
それはともかく、研修で大部分は洗脳されてしまうだろう。だから、研修は行かないにかぎる。ただ、ものすごい強く勧められるので、強靭な意志が必要。研修の終わりには鬼のようだった社員が急に仏様のように優しくなる。(変なBGMがかかってた。)まー褒める褒める。一緒に受講したメンバーは涙を流し、感謝をしていた。自分も空気をよんで、感謝をしていた。が、心は逆に鬼のようだった。(…)
そして、研修が終わり、後日すぐに、勧誘するように勧めてきた。
この時点で不信感100パーセント。洗脳失敗である。
「勧誘しろってことっすか?」
素直な僕は聞いてしまった。すると担当者は驚きの表情を浮かべ、
「カ、カンユウ…!?まさか、◯◯君の口からそんな言葉がでるとは思わなかった…。(ショボーン)。きっかけをみんなにあたえるのよ!」
「けどさー、メンバーが多ければあんたの評価が高まるし、金も儲かるんだからさー、勧誘じゃん?」
と心の中で反論した。
口では言えなかった。だって、こいつ、目がいってるから。目がいってるから。目がいってるから…。
24時間研修に関する私の見解
研修をする就活塾はあるとはいえ、24時間ぶっ続けて行う研修はもはや修行の域に達しています。
また、勧誘を強要するなど、就活塾が学生を苦しめることがあってはいけません。そのため、かなりやばい就活塾と言えます。
もしあなたが、今取り上げたような24時間ぶっ続けの研修をするような就活塾から勧誘を受けた際には絶対に関わらないようにしましょう。また、既に入塾している場合であれば退塾を考える事をおすすめします。
なお怪しい就活塾による洗脳の実態については以下にまとめていますので参考にされてください。
悪質で詐欺まがいな営業手口の一例を紹介
悪質で詐欺的なサービスを提供する怪しい就活塾の最大の特徴としては勧誘が非常にしつこいことが挙げられますが、具体的な営業手口は以下のようになっています。
- ①大学周辺や説明会でアンケートと称して就活生の個人情報をゲット
- ②無料相談会や無料セミナーという名目で塾に来訪させる
- ③契約するまでひたすら勧誘
最初は大学周辺や説明会などでアンケートと称して就活生に声をかけるケースが多く、電話番号やメールアドレスを聞き出そうとしてきます。
そこで携帯電話の番号やメールアドレスを教えてしまうと、就活塾から連絡が来て無料相談会やセミナーという名目で塾に招待されるのです。
そして、塾に赴いてしまうと契約するまで強引に勧誘されてしまいます。
たとえ断る姿勢を見せたとしても、
- 今を逃すとどこからも内定が貰えないですよ
- ここで決めないと自分から逃げることになる
などと高圧的な態度で迫られ、中には6時間以上拘束する塾もあります。
怪しい就活塾の2つの見抜き方
これまでご紹介してきた通り、残念なことに、世の名には詐欺まがいなことをする悪質就活塾は存在しています。
そして、実際に怪しくて詐欺まがいなサービスを提供する就活塾に1度引っかかってしまうと、その問題を解決するのに多大な労力やコストがかかってしまいます。
怪しい就活塾のカモにされ詐欺に遭うリスクを未然に防ぐためにも、就活塾の実態を見抜く方法を知っておきましょう。
ここでは、簡単でかつ確実な2つの方法をご紹介します。
口コミや評判、講師の経歴をチェックする
就活塾への入塾を検討する際は、必ずネット上でその就活塾について悪評や変な噂が書かれていないかチェックしておきましょう。
できる限り正確な情報を得るためにも、1つのサイトだけでなく複数のサイトで確認しておくことをおすすめします。
特に、自社のホームページ上の口コミは、就活塾にとっては良い口コミを載せて集客したいとい気持ちが働くため、悪い口コミがほとんど載っていないことが多いです。
Googleの口コミなど、悪い口コミもしっかり載っているものを確認すると良いでしょう。
口コミ以外にも、講師は就活に対してどれだけ精通しているか、どれだけ内定実績を出してきたかをチェックし、サービスに問題がないか総合的に判断しましょう。
悪徳な就活塾はその実態を隠すために詳しい情報を公開していないことが多いので、得られる情報が少ない就活塾には注意が必要です。
料金が適正かを判断する
1回の指導時間やサポート期間、ES添削の回数や内定保証の有無などサービスの充実度によって価格が変わってくるのは当然です。
電話やメールで具体的なサポート内容を細かく問い合わせをして、しっかりと確認した上で、あなたが望むサービスがある塾をピックしましょう。その中から価格を比較したうえで入塾する塾を決定しましょう。
お金を払う価値のある就活塾の特徴や就活塾の相場料金が気になりましたら以下のページをどうぞ。
本当におすすめできる優良就活塾の特徴
怪しい就活塾がいくつか存在するのは事実ですが、反対に、まともなサービスを提供している就活塾というのももちろん存在しています。
そして、大半の就活塾がまともなサービスを提供しているのは事実ですので、その点に関しては安心要素です。
まともな就活塾の一例として、当サイト内で人気がある以下の4つの就活塾があります。
例えば、
- キャリアアカデミー
- ネット就活塾
- ホワイトアカデミー
- 内定スタート面接塾
今取り上げた4つの就活塾以外塾の中での評判の良い優良な就活塾については、以下にまとめておりますので参考にされてください!
まとめ
今回は、怪しい就活塾の特徴や見抜き方について解説しました。改めて怪しい就活塾の特徴と対策方法についてまとめておきますので、見返してみてください。
- 悪質な就活塾は勧誘手法が強引
- 悪質な就活塾はサービスの品質が低い
- 怪しいアンケートには協力せず断る
- 無料セミナーでしつこい勧誘にあったら理由を付けてその場から立ち去る
- 怪しいと感じたら就活塾の口コミ・講師経歴をチェックする
- 料金が適正か判断する
とはいえ、まっとうに学生のためを思って運営されている就活塾もきちんと存在している点は見逃せません。
まともな就活塾を見分けるコツは就活塾の比較ポイントを正しく理解しておくことです。
就活塾の比較方法については複数の塾を比較する際に絶対に外せないポイントとおすすめの就活塾を紹介している以下のページの内容が参考になりますのでぜひご覧いただき、本当に自分にあった就活塾を探してみてください!