世の中には就活に悩む学生をだましてお金をとる悪徳な就活塾が一定数存在しており、このような塾は学生から警戒されないように様々な手法で勧誘してきます。
悪徳な就活塾と1度契約させられてしまうと、多額のお金を取られたり、間違った就活対策をやらされたりと様々な被害を被る羽目になります。
この記事では、悪徳な就活塾から勧誘されたときの対処法とよくある勧誘の手口を詳しく解説しますので、上記のような被害に遭わないためにもぜひ参考にしてください。
悪徳な就活塾の強引な勧誘の手口5選
悪質な就活塾学には、学生を勧誘する際に行う王道の手口が存在します。
自分はそんなものには絶対に引っかからないと思っているかもしれませんが、巧みな手法や強引な態度に知らず知らずのうちにまるめ込まれてしまう学生は意外と多いのです。
以下で紹介する勧誘方法に少しでも当てはまる場合は、はっきりと断ってすぐにその場から立ち去りましょう。
校門の前でアンケートと称して声をかける
悪徳な就活塾は自分たちの存在を怪しまれないよう、就活のアンケート調査という名目で学生との接触を試みてきます。
このアンケートのタイミングでは就活塾に勧誘されることはありませんが、それは学生の個人情報を引き出すことが真の目的だからです。
学生に警戒されないように電話番号やメールアドレスをゲットし、後日改めて無料の就活セミナーや相談会があると連絡して、学生を塾におびき寄せるのです。
駅でリクルートスーツを着た学生に声をかける
悪徳な就活塾は大学に限らず、駅前でも同じような手口で就活生を勧誘してきます。
リクルートスーツを着た就活生らしき学生に声を掛け、就活リサーチを口実に個人情報を記入させるのです。
そして、後日改めて電話がかかってくると無料の就活セミナーへの参加を促され、これに参加してしまうとしつこく入塾をせがまれますので要注意です。
SNSでダイレクトメッセージを送ることもある
悪徳な就活塾の中にはSNSを利用して就活生とコンタクトを取ろうとする塾もあります。
プロフィールに「○○卒」という記載がある学生などに目星をつけ、「就活に悩んでいませんか?就活のサポートを無料でします!」といったようなダイレクトメッセージを送るのです。
少しでも興味を示すような返事をすると直接会って話しをしないかと勧誘され、強く入塾を勧められることになりますので、むやみやたらに返事をしないようにしましょう。
元塾生の4年生を使ってオフィスに足を運ばせる
学生からより怪しまれずに就活塾へ呼び込む手口として、元塾生の4年生を利用して就活生に声を掛ける場合があります。
「就活に困っているなら話を聞くよ」と就活相談の誘いをかけ、悩みに対して具体的な解決策をアドバイスするのではなく、就活塾の利用を勧めてくるのです。
「就活に困っているならいいセミナー知っているんだけど~」のような誘い文句はだいたいこれに当てはまりますので覚えておきましょう。
この手口は、塾が卒業生に半強制的にやらせている、もしくは紹介するとお金がもらえるからやっているという場合がほとんどです。
つまり、本当にあなたのことを思って勧めているわけではないというのが大半のケースなので、先輩からの誘いだからと言って簡単にオフィスに足を運ばないようにしましょう。
合同説明会や就活eventで声をかけてくる
悪徳な就活塾は就活生を引き込むためならどんな場所にでも出現します。
多くの学生が集まる合同企業説明会や就活イベントは、悪徳な就活塾にとって絶好のチャンスなのです。
会場の入り口付近でチラシ配布やアンケートと謳って学生に声をかけ、氏名や連絡先をゲットします。
その後、入手した連絡先に電話をかけ、「就活生を応援するための無料セミナーに興味ありませんか。」などと告げて学生を事務所へ呼び出し、強引な勧誘を行うというわけです。
勧誘された時の正しいアクション一覧
悪質な就活塾とはそもそも関わりを持たないことが理想ですが、向こうから勧誘されたり、声をかけられたりした際には自分で何とか対処しなければなりません。
ここでは悪質な就活塾から勧誘されたときの正しいアクションを6つ紹介しますので、自分の身を守るために頭に留めておきましょう。
怪しいと思ったらすぐに離れる
悪質な勧誘に捕まらないための大前提として、少しでも怪しいと感じたらその場からすぐに立ち去ることが大切です。
馬鹿正直にずるずると話に付き合ってしまうと逃げるタイミングがなくなってしまいます。
「急いでいるので」と簡単に一言だけ告げ、話を続けられても無視して歩き去ってしまいしょう。
ちなみに怪しいと思った方が良い就活塾の特徴については以下のページでまとめているのでよろしければご覧ください。
⇒5分で分かる怪しい就活塾の実態
個人情報の記入を求められたら拒否する
悪徳な就活塾は連絡手段をゲットしようと氏名や電話番号をやたらと聞きたがってきますが、絶対に答えてはいけません。
「個人情報は書きたくないです」とはっきりと伝えたうえで、しつこくせがまれた場合はその場から逃げてしまいましょう。
万が一個人情報を教えてしまったときは、あとから連絡が来ても無視するようにしてください。
間違っても電話番号は教えない
悪徳な就活塾は氏名や大学など色々な個人情報を聞き出そうとしてきますが、その中でも電話番号を知られてしまうと非常にやっかいなのです。
就活中に関係のないところから何度も電話がかかってくるのは非常にストレスですし、間違って電話に出てしまうと、またしつこく勧誘されてしまいます。
個人情報を教えてはいけないということは大前提ですが、電話番号だけは死守するように覚えておきましょう。
面会の誘いを受けても断固拒否する
悪徳な就活塾は学生を無理矢理にでも入塾させるために、直接会って話す機会を作ろうとしてきます。
この際、勧誘だということを悟られないように無料の就活セミナーや就活相談会と銘打って事務所に呼び出そうとしてきますが騙されてはいけません。
面会を求められたときはむやみやたらに出向かず、強気な態度で拒否するようにしてください。
口頭でも約束をしてはいけない
とにかくその場から逃れたい、とりあえずこの場を収めたいと思っても、適当な口約束を交わして何とかしようとするのはNGです。
たとえ口約束でも1度こちらが認めてしまうと、それを理由に相手もひたすら食い下がってきて非常に厄介な状況になってしまうのです。
適当な口約束をしてうやむやにするのではなく、きっぱり拒否して関係を断ち切るようにしてください。
困ったら、「親に相談をする」という
悪徳な就活塾の勧誘に1度捕まってしまうと契約するまで帰してもらえず、中には断ろうとすると
「そんなんじゃどこにも受からない。」
「だからお前はダメなんだ。」
など人格を否定するような言葉で追い詰めてくる塾もあります。
このような場合は親を言い訳にして、今契約することは絶対に無理だと主張してください。
親の許可がないと決断できないという旨を伝えることで、このまま勧誘しても意味がないということを分かってもらうのです。
執拗な誘いに本当に困った時の相談先
上記の6つのアクションをとってもなお強引に勧誘される場合は第三者の力を借りましょう。
しつこい勧誘を受けたときの相談先として頼れる場所を4つ紹介しますので、もしもの場合はためらわずに相談してください。
自分の力だけで解決しようとするとかえって状況が悪くなってしまいますし、取り返しのつかないことになる前に、誰かに頼ることが大切です。
キャンパス内の相談窓口
各大学には学生課やキャリアセンターなど、学生がトラブルに巻き込まれた際の相談窓口が必ず用意されています。
ホームページに電話番号が載っていますので、困ったことがあればネットで調べて連絡しましょう。
大学はこのようなトラブル以外でも就活について色々と相談に乗ってもらえる場所ですので、できる限り活用することをおすすめします。
国民生活センター
国民生活センターは悪質商法等による被害に遭った、ある製品を使ってけがをしてしまったなど、消費者トラブルで困った際に相談できる場所です。
何度もしつこく勧誘された場合や強引に契約させられた場合は消費者ホットライン「188(いやや!)」という3桁の電話番号に連絡してください。
最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながり、一緒に解決策を考えてくれたり、アドバイスをしてくれたりします。
消費生活相談員、消費生活アドバイザー、消費生活コンサルタントなどの資格を持った相談員や、それに準じた専門知識・経験を持つ相談員が対応しているので安心して相談することができます。
警察の生活安全課
警察には、ストーカーや悪質商法など犯罪や事故の発生に至っていなくてもトラブルに巻き込まれた際に相談を受理してくれる総合的な窓口が存在します。
こちらの窓口へ連絡するときは、普段よく耳にする110番通報ではなく、警察相談専用電話の9110番に電話をかけてください。
電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながり、「警察安全相談員」の職員(警察官、元警察官など)が専用相談窓口で対応をしてくれます。
また、必要に応じて法テラス・消費生活センターといった専門機関への引き継ぎや紹介も行っており、相談者の意思や要望などを尊重しながら問題解決へのアドバイスをもらうことができます。
法テラス
最後に紹介する法テラスは、国によって設立された法的トラブルを解決するための「総合案内所」のようなものです。
無理に契約を迫られた場合は0570-078374の番号に電話をかけると、法テラスの専門オペレーターが、問い合わせ内容に応じて法制度や相談機関・団体等を紹介してくれます。
利用料はかかりませんので、気軽に相談することが可能ですし、電話以外にも直接近くの法テラスで面談してもらうことやメールで相談をすることも可能です。
断る勇気を持って困ったら大人を頼ろう
ここまで悪徳な就活塾からの誘いに対処するための方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
悪質な就活塾から逃げるためにできることは色々とありますが、大前提として、強引な勧誘には断固とした態度で断るのが原則だということだけは覚えておいてください。
気を遣ってずるずると話に付き合ってしまうとそれこそ相手の思うつぼですので、物怖じせずにきっぱり断りましょう。
それでも断れない場合や強引に契約させられてしまった場合は、自己判断で何とかしようとするのではなく、必ず周囲の大人に相談しましょう。
就活という人生における重要なイベントを悪徳な就活塾に台無しにされてはシャレになりませんので、悪質な勧誘に流されずに、しっかりと自分の意思で就活を進めてくださいね。
悪徳な就活塾に騙されないためにもこのページと併せて目を通して起きた内容がまとめられた記事を最後にご紹介しますのでぜひご覧ください。